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いきなり ハバリ? 

プル プルー ルー♪ (携帯電話の呼び出し音)

「 ヘロー」 (当方電話に出る)

「ハバリ?」 (スワヒリ語で“元気か?”)

(誰だろう・・・登録してない知らない番号だし、声わかんないし、
誰だか分からない状態で、いきなり“元気か”って言われても・・・)

少し間があくと、再び

低く響く声で 「ハバリ?」 
 

(だから 誰・・・でしょうか。  )

”オレオレ詐欺”なんていうのがありましたが、

そうじゃないにしても、なんかこう身構えてしまいます、相手がわからない電話って。


「フー・イズ・コーリング!?」 (どちら様ですか?)

「ヘーイ、フレンド 俺のことを忘れたのか!」

(忘れたんじゃなくて、わからないから 聞いてんだ!)

こいうった”いきなりハバリ”コール、とっても多く・・・疲れます。

ケニア人同士の間でも、じつは、
いきなり「ハバリ?」と電話口で言われて
相手が誰だか分からないことって、よくあるらしいです。 (そうだろー?!)

で、どうするの?と聞くと。

「いやーそういう時は 
とりあえず当たり障りのないように”元気だよ”
とか答えておいてさ
会話が進むうちに誰だかわかるだろ」  という回答。

は?

「お前は誰だ?」って単刀直入には彼等意外と聞けなかったりするみたいです。

こういうところ、アフリカ人って ほんと不思議です。

「何で聞かないの?」 とか 「疑問に思わないの?」って状況見ていて思うこと、よくあります。

いがいと奥手というかシャイな彼等。

慣れないことに対しては、かなり受身になりがちな傾向があります・・・。

それとも 「別にいいや」 っていう感覚なんでしょうか?

とにかく、相手が誰だか分からないまま
特段そのことには触れずに通話を進め、
話しているうちに誰だかわかればいい・・・というのは当方的には理解し難いフィーリングです。

文化というか感覚というか民族性というか、何かが根本的にわれわれとは違う(!)
と感じさせられた出来事です。 

最初のうちは

「“スワヒリ語”という使用している言語が、いきなり“ハバリ”となる要因かもしれない」 

とも思ってたんですが、間もなく、そうではないことが判明。

そう、英語バージョンの“いきなりハバリ”コールがかかってきたんです・・・。

プル プルー ルー♪ (携帯電話の呼び出し音)

「 ヘロー 」(当方電話口に出る)

「ハウ・アー・ユー?」 (英語で“元気か?”)

英語版は“いきなりハウ・アー・ユー” です。

「・・・ 。」

答えに戸惑って間が空くと、すかさずまた  低く響く声で

 「ハウ・アー・ユー?」 

(これは・・・お、同じだ・・・ということは言語ではなくアフリカ人の気質が原因だ)

スワヒリ語には”ジャンボ”、”サーサ”(こんにちは)、”ホ-ディー”、”サマハーニ”(すみません) 
などといった最初の言葉として適切な単語もちゃんと存在します。

ちなみに、
アフリカの人たち、”元気か”と話しかけて、
返事が返ってこないと、けっこう不安になるらしいです。

礼儀を知らないアプローチをかけてくるようなやつらでも、
とりあえず”反応”ぐらいは欲しいらしいです。

ナイロビの町を歩いていると、町を浮遊している怪しそうな輩が話しかけてきます。

電話口じゃないですが、こいつらも大抵いきなりハバリ系です。

「オー ブラザー 元気か?」  (わたしはお前のブラザーではない)

「オー マイ フレンド、観光はもうしたか?」 (わたしはお前のフレンドではない)

「オー チャイニーズ ハバリ?、チン チャン チョン ケニアはどうだ?」 

(わたしは中国人では・・・う、うるさい!)

こうして、たくさんのやつらに親しげに話しかけられますが
はっきり言ってこいつら全員まったく知らないやつらです。
中には「俺はお前を知っている」と譲らないアホもたまにいますが・・・。

当方もちろん完全無視。 

うざいやつら撤退法の基本中の基本です。

「オーフレンド、英語が話せないのか?」

「・・・。 完全無視、完全無視・・・完全無視・・・完全・・」

(こうやって念じとかないと、ついついのせられて、言葉が出そうに・・・。)


↓ナイロビ市内の携帯電話屋。
 値札を見ると日本円で1-1.5万円と結構いい値段がついてます。 
 こちらの携帯サービスの9割方はプリペイド式。
 電話機の値段は3,000円ぐらいから上は4万円以上する機種も。

縮小 携帯電話や

では、他の英語圏の国の場合、電話口での最初の1声ってどうなんでしょう?

アメリカでのやり取りを思い出してみます。

確か、こんな風だったと記憶しております。

プルルー、プルー  ガチャ  

「ハロー」

「Hi . This is Kojak, may I speak to Brian ? 」

(こんにちは、コジャックです。ブライアンと話せますか?)

そう、やっぱり、

電話をかけた方が最初に自分の名前を名乗っていた

よく考えてみると、ごく当たり前!なことです。

しかし・・・当たり前なことが当たり前にならないのが”謎のアフリカ大陸”・・・。

“いきなりハバリ”の確信犯でもあるウォルター君に聞いてみました。

「携帯電話だとこちらの番号が向こうに表示されるでしょ。
だから特に名乗らなくても先方は誰がかけているのかわかっていると思うから、
いきなり”ハバリ?”になるんじゃないかな?」

この回答には 「なる程」 と納得。 

たまにはいいこと言いますウォルター君。

数日後、

ウォルター君、上司から頼まれて電話をかけています。

プルルー、プルー  ガチャ

「ハバリ?」   

(またいきなりハバリか・・・でも今電話かけた先って、ウォルター知らないはず・・・?)

「ウォルター!やっぱり知らない人でもいきなりハバリって言ってるじゃないか!」

(事務所からのコールは固定電話同士の通話なので番号も表示されないはず・・・。)

バツ悪そうな表情で頭を掻いて「へへ へっ」と笑います。

ウォルター君を見る限り、

“いきなりハバリ”は ただの癖 というか、
実際に顔を会わせていようが、なかろうが、
最初はハバリと声をかける習慣から来ているようです。

電話を受ける相手は誰だかわからなくて困らないだろうか・・・などと、
あまり深く考えないところがポイントかもしれません。


アフリカの皆さん、いや、ごく一部のいきなりハバリ系のひとたちと言った方がいいのか・・・。

電話のときは改めましょうよ・・・その 



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プロフィール

コジャック

Author:コジャック
在米14年、在アフリカ7年。
2009年夏に帰国し、
アフリカ人の妻と東京在住。

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